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モンスターペアレントへの対応 ─その社会背景と精神病理について─

■巻ページ:高知市医師会医学雑誌第17巻第1号  239~245頁 2012年
■表題:モンスターペアレントへの対応 ─その社会背景と精神病理について─
■著者:大内  徹

■要旨(はじめに)
日頃,思春期の子どもたちを診察していると,この子達は現代日本の社会をどう感じているのだろうか,とても息苦しく感じているのではないか,その親たちも今の社会では子育てを非常に苦痛に思ってはいないだろうか,などと余計な感慨にふけることがあります。最近,先生方がうつ状態になり受診されることが目立つようになり,教職でのストレスはとても大きいものがあるだろうと感じます。その一因として,無理難題を持ち込み教師にクレームをつける親たち, いわゆる“モンスターペアレント”の存在があるのではないか,その背景には,現代社会の価値観の変容や,近年増加してきたといわれるパーソナリティ(人格)障害などの存在があるのではないだろうか,と思います。しかし,そのモンスターといわれる仮面に隠れた精神病理に目を向けると,個人の弱みや病気,過去に受けてきた痛み,さらには現代社会の抱える問題などのしわ寄せとして,そのモンスター的行動を起こしているのではないだろうかと,そんな思いがします。

■Key words:モンスターペアレント,燃え尽き症候群,パーソナリティ障害
■備考:おおうち とおる 医療法人土佐病院 精神科

■title:Coping with “Monster Parents” against a social and psychopathological backdrop
■the author:Toru Ohuchi