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2型糖尿病患者における塩酸メトホルミンの腎に及ぼす影響について

■巻ページ:高知市医師会医学雑誌第14巻第1号  73~78頁 2009年
■表題:2型糖尿病患者における塩酸メトホルミンの腎に及ぼす影響について
■title:Effect of metformin hydro cloride on renal function in patients with diabetes mellitus
■著者:高松和永
■共著者:中山和子、古屋美知、安房田司郎、大黒隆司、吉本幸生
■要旨(はじめに)
<目的>糖尿病患者において塩酸メトホルミンの腎に及ぼす影響を明らかにする目的で,投与前後の腎機能の臨床指標を比較検討した。<対象>尿蛋白陰性の糖尿病男性患者23例(平均年齢58.0±11.0歳)である。<結果>HbA1c濃度は,投与前7.8±0.8%から3カ月後6.7±0.8%と有意に低下した。尿中アルブミン,トランスフェリン,N-acetyl-β-D-glucosaminidase,α 1-マイクログロブリン,肝型脂肪酸結合蛋白濃度には,投与前後で有意の変化はみられなかったが,尿中IV型コラ-ゲン濃度は,投与3カ月後に投与前に比べて有意に低下した(5.0±3.0 vs 5.7±3.2μg/g・cr,p=0.0448)。<結論>塩酸メトホルミンが腎保護作用を有している可能性が考えられたが,直接作用か血糖降下を介した作用なのかなど今後の検討が必要である。

■Key words:塩酸メトホルミン,2型糖尿病,腎保護作用
■備考:たかまつ かずなが 〒780-0052 高知市大川筋2丁目5-48 高松内科クリニック