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胃全摘後にAppleby手術を行った膵腺房細胞癌の1例

■巻ページ:高知市医師会医学雑誌第13巻第1号  184~188頁 2008年
■表題:胃全摘後にAppleby手術を行った膵腺房細胞癌の1例
■ title:A case of pancreatic acinar cell carcinoma resected by Appleby operation after total gastrectomy
■著者:西村公男
■共著者:志摩泰生、後藤正和、古北由仁、田中公章、斎坂雄一、尾崎和秀、渋谷祐一、中村敏夫、濱田円、福井康雄、西岡豊、岡林孝弘、谷木利勝、堀見忠司

■要旨(はじめに):
われわれは胃全摘後の膵体尾部腺房細胞癌に対してAppleby手術を行うことにより根治切除しえた1例を経験した。患者は60歳代男性で,1年2か月前に胃癌にて胃全摘脾合併切除を施行されていた。2か月前から上腹部痛と背部痛が出現したため,近医にて腹部超音波検査施行、膵腫瘤を指摘され当院紹介となった。CTにて膵体部に約5cmの造影効果の乏しい腫瘤を認め,脾動脈根部に接しており,総肝動脈周囲神経叢浸潤が疑われた。血管造影で脾動脈根部に狭窄を認め,腫瘍の浸潤が疑われた。以上の所見から,膵体部癌の脾動脈浸潤と診断しAppleby 手術を行った。病理診断では組織型は腺房細胞癌(Acinar cell carcinoma)であった。術後経過良好で術後16日目に退院,29日目からTS-1の内服を開始した。術後8か月の現在。再発の徴候は認めていない。

■Key words:膵腺房細胞癌,Appleby手術,胃全摘後
■備考:にしむら たかお 〒780-8555 高知県高知市池2125-1 高知医療センター 消化器外科