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阪神大震災の体験 -阪神大震災で被災した病院から、その報告と災害医療への提言-

■巻ページ:高知市医師会医学雑誌 第10巻 第1号 33~40頁  2005年
■表題:阪神大震災の体験 -阪神大震災で被災した病院から、その報告と災害医療への提言-
■ title:Report of the disaster and proposal for disaster medicine from a hospital heavily stricken by the Hanshin earthquake
■著者:佐藤美晴

■要旨(はじめに)
阪神大震災で大惨事となった,当時の被災病院 (神戸市東灘区・甲南病院) から,その体験の報告と災害医療への提言を行いたい。 1. 災害医療現場での指揮命令系統の確立を行い,医療現場を熟知している,出勤可能な医師を Triage officer に任命する。 任命された officer は救護体制全体,自病院の医療設備,機器,材料,スタッフの陣容を考慮して Triage の場所を設定し,治療対象患者の Triage を行う。 2. 災害医療に際しては,災害規模に応じて病院機能の維持,職員の動員,人員配置,医療資材の備蓄,調達などを医療機関ごとにマニュアルを作成する。 緊急時に外部より応援があるまでの燃料,水,医薬品,食料の備蓄は必要である。 4. 災害時には一人の医師が多数の被災患者を診療し瞬時に診断を行い治療する必要があり,災害および救急医療に対する医師への卒後教育,研修が必要である。

■Key words:災害医療,阪神大震災,被災病院
■備考:さとう よしはる 〒675-8545 兵庫県加古川市神野町西条1545-1 財団法人甲南病院 加古川病院 院長