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胆嚢癌と鑑別困難であった黄色肉芽腫性胆嚢炎の1例

■巻ページ:高知市医師会医学雑誌 第10巻 第1号 277~282頁  2005年
■表題:胆嚢癌と鑑別困難であった黄色肉芽腫性胆嚢炎の1例
■ title:Xanthogranulomatous cholecystitis mimicking gallblader cancer:A case report
■著者:齋坂雄一 
■共著者:志摩泰生、黒瀬洋平、尾崎和秀、渋谷祐一、濱田円、岡林孝弘、西岡豊、堀見忠司、森田荘二郎、岩田純

■要旨(はじめに)
われわれは術前検査および術中所見で胆嚢癌と鑑別困難であった黄色肉芽腫性胆嚢炎の1例を経験した。 症例は50歳男性,検診の腹部超音波で胆嚢腫瘍を指摘され,紹介された。 腹部超音波検査では胆嚢結石を指摘されず,腹部 CT 検査で肝直接浸潤を伴う胆嚢癌の診断であったが,腹部血管造影上は胆嚢動脈の encasement はみられなかった。 開腹手術をおこなったが,腫大した胆嚢は大網に囲まれ,肝浸潤を伴っていた。 悪性を否定できず,肝拡大亜区域切除術,肝外胆管切除,2 群リンパ節郭清を施行した。 術中生検は施行しなかった。 病理所見にて慢性炎症像を呈する黄色肉芽腫性胆嚢炎の診断を得た。 胆嚢内には膿瘍形成を伴っており,悪性所見は認めなかった。

■Key words:黄色肉芽腫性胆嚢炎,胆嚢癌,迅速診断
■備考:さいさか ゆういち 〒780-0821 高知市桜井町2丁目7-33 高知県・高知市病院組合立 高知中央病院 外科