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特発性血小板減少性紫斑病に対するHelicobacter pylori 除菌療法の検討

■巻ページ:高知市医師会医学雑誌 第10巻 第1号 188~194頁  2005年
■表題:特発性血小板減少性紫斑病に対するHelicobacter pylori 除菌療法の検討
■ title:Effect of helicobacter pylori eradication on platelet recovery in patients with idiopathic thrombocytopenic purpura
■著者:依光幸一
■共著者:依光聖一

■要旨(はじめに)
慢性型 ITP 24例の Helicobacter pylori (HP) 陽性率と除菌効果について検討した。 HP 感染診断は尿素呼気試験法により行い,除菌8週後に除菌効果判定を行った。 24例中10例(41.7%)で HP 陽性であった。 10例に一次除菌を施行し,除菌判定可能な9例中5例(55.6%)で除菌治療に成功し,うち4例で血小板増加を認めた。 一次除菌不成功4例中2例に二次除菌を行い,ともに二次除菌治療に成功し,うち1例で血小板数増加を認めた。 現時点の一次二次累積除菌率は評価可能11例中7例(63.6%),除菌治療有効例は7例中5例(71.4%)であった。 副作用として下痢,便秘,発疹を各々1例に認めたが比較的軽微で治療中止に至った症例は認められなかった。 HP 除菌治療は外来での施行が可能であり,血小板数の増加効果はもとより QOL の維持といった点で ITP における有用な治療法と考えられた。

■Key words:Idiopathic thrombocytopenic purpura, Helicobacter pylori
■備考:よりみつ こういち 〒780-0051 高知市愛宕町 4-17-28 よりみつ内科 消化器科