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慢性維持血液透析患者に対する塩酸セベラマーの臨床効果

■巻ページ:高知市医師会医学雑誌 第10巻 第1号 166~171頁  2005年
■表題:慢性維持血液透析患者に対する塩酸セベラマーの臨床効果
■ title:Clinical effects of sevelamer hydrochloride in chronic hemodialysis patients
■著者:武田功
■共著者:桑原和則、杉田治

■要旨(はじめに)
維持血液透析患者35症例に塩酸セベラマーを処方する機会を得た。 内服状況に応じて内服良好群と内服不良群の2群に分けて検討を行った。 良好群では血清リン値の低下を認めた。 良好群では塩酸セベラマーの投与量を増量すると血清リン値はさらに低下した。 総コレステロール値も低下を認めた。 血清カルシウム・intact-PTH には上昇は認められなかった。 内服不良群ではいずれの検査でも変化を認めなかった。 一方,良好群の中でもコレスチミドから塩酸セベラマーに変更した症例の検討では,血清リン値の低下は認めなかった。 13例 (37%) で内服を中止した。 中止理由はほとんどが消化器症状で,9 例で便秘を認めた。 副作用による内服中止例では,血清リン値が再上昇しても内服再開は拒否された。 今後新たに内服を開始する場合,少量から開始することで便秘などの副作用発現をできるだけ押さえ,内服中止にいたらないように注意しながら処方する必要があると考えられた。

■Key words:塩酸セベラマー,高リン血症,副作用
■備考:たけだ いさお 〒780-8040 高知市神田317-12 厚生年金高知リハビリテーション病院 外科