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低侵襲心拍動下冠動脈バイパス手術の最前線

■巻ページ:高知市医師会医学雑誌 第10巻 第1号 41~48頁  2005年
■表題:低侵襲心拍動下冠動脈バイパス手術の最前線
■ title:Advances in off-pump coronary arterial bypass grafting using an innovative technique.
■著者:岡部 学

■要旨(はじめに)
人口構成の高齢化と疾患の重症化に伴い,高齢者に多発生する虚血性心疾患に対する外科治療法である冠動脈血行再建手術 (CABG) においては,「体に優しく安全性の高い低侵襲手術」 が強く求められるに至っている。低侵襲心拍動下冠動脈バイパス手術は,体外循環装置を使わず心臓も止めないため,従来法に比し体に対する侵襲性が圧倒的に低く安全性が高いことが特徴である。 この手術法の登場により CABG そのものの成績が向上したのみならず,その安全性の高さにより,従来は手術が不可能とされていた症例に対しても冠動脈血行再建手術治療を行うことが可能となった。当科では,この低侵襲手術を CABG の標準術式として日常臨床に積極的に導入し,現在までに 403 例の低侵襲心拍動下冠動脈バイパス術手術を施行し良好な手術成績を得ている。
 CABG 手術対象患者の重症化が進んでいる今日においては,低侵襲冠動脈バイパス手術を確実・安全に遂行することは心臓外科医の責務の一つである。

■Key words:冠動脈バイパス手術,低侵襲,心拍動下,完全血行再建
■備考:おかべ まなぶ 〒780-0850 高知市丸ノ内1丁目7-45 高知県・高知市病院組合立 高知市民病院 心臓血管外科