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一精神科病院における思春期外来の意義と今後の問題点

■巻ページ:高知市医師会医学雑誌 第10巻 第1号 160~165頁  2005年
■表題:一精神科病院における思春期外来の意義と今後の問題点
■ title:Review of child & adolescent psychotherapy in Tosa hospital
■著者:大内徹
■共著者:洲脇充、岡村佳代子

■要旨(はじめに)
平成15年6月に思春期外来を開設し,この1年6ヶ月間における思春期症例について検討した。 対象症例は57名 (男21名,女36名),年齢は4歳から32歳。 主要な受診動機は,「不登校,登校困難」 23名,「引きこもり」 7 名,「頭痛,発熱」 2 名,「拒食,過食」 6 名,「不安,恐怖」 7 名,「リストカット」 4 名であった。 Ⅰ軸診断 (DSM-Ⅳ) では,適応障害18例,不安障害11例,抑うつ気分障害11例,摂食障害7例,統合失調症3例,注意欠陥/多動性障害 (Attention-Deficit-Hyperactivity Disorder, AD/HD ) 2 例,選択的緘黙2例,チック障害2例である。 不登校例では,6 歳女児の母子分離不安,いじめからきた抑うつ,アスペルガー障害,家族葛藤からうつ状態になった例などが,引きこもり例では強迫性障害によるものなどがあった。 その背景や病理は多彩であり,治療にも個別性が求められる。 精神科受診を最初から本人が望むとは限らず,治療開始時には,@1当面の解決課題 @2誰の発案で受診したかその受診動機 @3現状をどう思っているか本人の解釈モデル @4本人および家族が何を治療に期待しているか,を必ず知っておく必要がある。 このような“治療構造の明確化”が児童思春期の援助においては重要であると考えられる。

■Key words:adolescents, psychiatric interview, psychotherapy
■備考:おおうち とおる 〒780-0062 高知市新本町2丁目10番24号 土佐病院