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術後腸閉塞で発症した腸間膜脂肪織炎に対しステロイド投与が奏功した1例

■巻ページ:高知市医師会医学雑誌 第6巻 第1号 133~137頁 2000年
■表題:術後腸閉塞で発症した腸間膜脂肪織炎に対しステロイド投与が奏功した1例
■title:A case of mesenteric panniculitis with the onset of postoperative intestinal obstruction, successful treatment with steroid
■著者:塩見精朗 Seirou Shiomi
■共著者:近森正幸、北村龍彦、北川尚史、安原清司、伊藤知和、大澤 晋

■要旨(はじめに)
腸間膜脂肪織炎は診断が難しく、治療も確立されていない。術後早期腸閉塞の原因を腸間膜脂肪織炎と診断し、ステロイド投与が奏功した1例を経験したので報告する。症例は50歳、男性。腰ヘルニア嵌頓で手術を行ったが、術後腸閉塞となった。下腹部が腫瘤様に硬くなっており腹部CTを行ったところ、小腸腸間膜にhigh densityな索状影を伴ったlow-density volumeの増大を認め、腸間膜脂肪織炎と診断した。1週間保存的に経過をみたが腸閉塞は改善せず、腹部CTで脂肪織炎が遷延しており、ステロイドを使用した。リンデロン12mg/日を投与、以後漸減した。投与開始後急速に腸閉塞は改善し、腹部CTでlow-density volumeは減少、早期に治療しえた。

■Key words:腸間膜脂肪織炎、腸閉塞、ステロイド
■備考:しおみ せいろう 〒780-8522高知市大川筋1-1-16 近森病院外科