右よりサイト内の「PDF」「医療雑誌のテキスト検索できます

当院における膵頭十二指腸切除術

■巻ページ:高知市医師会医学雑誌 第6巻 第1号 93~97頁 2000年
■表題:当院における膵頭十二指腸切除術
■title:The pancreat oduodenectomy in Kochi Municipal Central Hospital
■著者:濱田 円 Hamada Madoka1)
■共著者:堀見忠司1) 森田荘二郎2) 高崎元宏4) 伊藤充矢 甫喜本憲弘 
      小坂芳和 石川忠則 西岡 豊1) 高松正宏3)

■要旨(はじめに)
当院で、1978年1月より2000年5月までに、膵胆道系悪性腫瘍、十二指腸悪性疾患などを中心に施行した膵頭十二指腸切除術(Pancreatoduodenectomy,PD)の症例数は233例である。
  男女別では、男性152例、女性81例、平均年齢は63.4±10.8歳であった。
 疾患別では膵癌111例、胆管癌59例が多く、全疾患の73%を占めた。また、年々症例数は増加しており、最近5年間では114例にのぼった。
 術式別ではPD-ⅡAが149例と圧倒的に多かったが、最近5年間では幽門輪温存膵頭十二指腸切除術(PpPD)が114例中31例を占め、これ以前の5年間の16例の約2倍であった。
 また、この期間中のPD-ⅡA73例中、約80%が膵・胆管癌であり、37例(50.7%)が他臓器合併切除を要した。
 合併切除により治癒的切除となり、長期生存を得た症例もみられるが、42.5%に何らかの術後合併症がみられた。PDを適用する疾患の多くは、発見時、すでに根治術不能である頻度が高く、手術適応を厳密にする必要があると考えられる。また、通常の根治術が可能である症例や、低悪性度の症例については、より低侵襲の術式が適用されるものと考えられる。

■Key words:膵頭十二指腸切除術、手術適応、他臓器合併切除
■備考:はまだ まどか 1)780-0821 高知市桜井町2-7-33 
     高知県立中央病院外科 2)同放射線科 3)同消化器科 4)たかさきクリニック胃腸科内科