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血液透析中の肺癌患者に対する1手術経験

■巻ページ:高知市医師会医学雑誌 第5巻 第1号 116~119頁 2000年
■表題:血液透析中の肺癌患者に対する1手術経験
■title:Surgical Treatment for Lung Cancer in a Patient Undergoing Chronic Hemodialysis
■著者:陳 豊史(Fengshi Chen)
■共著者:辰巳明利

■要旨(はじめに)  
われわれは、7年間血液透析をうけている慢性腎不全患者に発見された肺癌に対して、安全に根治的肺切除を施行し得た。症例は67歳男性、維持透析中に胸部異常陰影が認められ入院となった。精査にて右S3の扁平上皮癌(c-T2N0M0)と診断され、右上葉切除術(R2a)を施行した。病理学的にはp-T2N1M0, stage IIBであり、絶対的治癒切除であった。術前は3日間の連続透析を行い、術後は手術翌日よりメシル酸フェナモスタット(フサンィ)を用いて透析を開始した。後出血や感染、その他の合併症はなく経過はきわめて良好で、術後約1カ月後に退院した。その後の経過も良好で術後約1年を経た現在、再発の兆候なく健在である。長期血液透析患者の肺癌に対して、周術期管理の徹底により安全に根治的肺切除を施行し得ると考えられた。

■Key words:肺癌、外科治療、維持血液透析
■備考:ちん とよふみ(チェン・フェンシ)780-0850 高知市丸の内1-7-45
     高知市立市民病院 呼吸器外科