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早期診断にヘリカルCTが有用であった上腸間膜動脈塞栓症の2例

■巻ページ:高知市医師会医学雑誌 第5巻 第1号 160~166頁 2000年
■表題:早期診断にヘリカルCTが有用であった上腸間膜動脈塞栓症の2例
■title:Two cases of superior mesenteric artery thrombosis-Utility of helical CT for early diagnosis-
■著者:一森俊樹,Ichimori Toshiki
■共著者:栄枝弘司 増田弘誠 大崎史淳 森純人 岡田光生 青野礼 窪川渉一 
       吉村公比古 川井和哉 山崎正博 浜重直久1)  濱田典彦 森田賢2)

■要旨(はじめに)
症例1は92歳女性。発作性心房細動、心不全で入院中突然腹痛が出現した。ヘリカルCTで上腸間膜動脈塞栓症と診断し血栓除去術施行。症例2は70歳男性。基礎疾患に心房細動。急性腹症で当院受診。ヘリカルCTで上腸間膜動脈塞栓症と診断し血栓溶解療法施行。2例とも良好な経過を得た。当院の過去10例の上腸間膜動脈塞栓症の経過を見ると、ヘリカルCT導入後、導入前と比較して治療成績は向上していた。本症は病初期の理学所見は軽いが進展は早く、死亡率も高いため早期診断、早期治療は非常に重要である。以前には腹部血管造影検査が本症における唯一の診断手段であったが、今回早期診断におけるヘリカルCTの有用性を強調した。

■Key words:上腸間膜動脈塞栓症、ヘリカルCT、早期診断
■備考:いちもり としき 1)〒780-0052 高知市大川筋一丁目1-16 近森病院内科 2)放射線科