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劇症肝炎様の経過を辿り、Hemophagocytic syndrome(HPS)と考えられた1例

■巻ページ:高知市医師会医学雑誌 第5巻 第1号 120~124頁 2000年
■表題:劇症肝炎様の経過を辿り、Hemophagocytic syndrome(HPS)と考えられた1例
■title:A case report of hemophagocytic syndrome simulating fulminant hepatitis
■著者:稲垣 優1) Masaru Inagaki
■共著者:堀見忠司,寺石文則,岡崎泰長,小高雅人,野口洋文,西岡 豊,岡林孝弘,市川純一

■要旨(はじめに)
症例は33歳、女性で、主訴は発熱。近医にて治療を受けたが、肝機能障害を指摘され、平成9年11月25日近医入院となった。汎血球減少症が同時に見られ、症状は一時軽快したが、再び、肝機能障害が悪化したため、当院紹介、入院となった。入院時検査所見では白血球1200/mm3、Hb.9.2g/dl、血小板12.2×103/mm3と低下、T-Bil 12.2mg/dl,D-Bil 8.5mg/dl,GOT 782IU/l,GPT 229IU/l,ALP 3662IU/l,r-GTP 770IU/l,LDH 10386IU/lと上昇していた。その臨床経過よりHPSが考えられ、血漿交換、ステロイド療法等を行ったが、DIC、呼吸不全に陥り、急速に全身状態が悪化し、発症後、28日目に死亡した。劇症肝炎症状を主体としたHPSも存在し、診断及び治療には注意を要する。

■Key words:劇症肝炎,Hemophagocytic syndrome
■備考:いながき まさる 780-0821 高知市桜井町2-7-33 高知県立中央病院外科