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乳腺悪性腫瘍術後の胸壁再発に対する胸壁切除・同再建の検討

■巻ページ:高知市医師会医学雑誌 第5巻 第1号 91~95頁 2000年
■表題:乳腺悪性腫瘍術後の胸壁再発に対する胸壁切除・同再建の検討
■title:Resection and Reconstruction of full thickness chest wall in recurrent case of breast malignant tumor
■著者:大久保澄子1) SUMIKO OOKUBO
■共著者:山川 卓1)、谷木利勝、福井康雄、鳥羽博明、山崎信保、中村敏夫、三木 明2)、辰巳明利3)、沼本 敏4)

■要旨(はじめに)  
乳腺悪性腫瘍術後の胸壁再発に対する胸壁切除・同再建術の意義、適応、成績について検討した。対象は過去7年間に経験した乳腺悪性腫瘍術後結節型の胸壁再発に対して本術式を行った8例である。手術は全例胸壁全層切除を行い、再建には縦軸型腹直筋皮弁を用いた。【結果】平均年齢58±12歳、全例女性。間質肉腫1例、乳癌7例。胸壁再発までの平均無病期間81±64か月。平均腫瘤径4.9±2.1㎝。平均切除径10.9±3.4㎝。予後は平均観察期間28ヶ月間で、健存2例(4~82か月)、生存2例(8~83か月)、死亡4例(5~51か月)であった。3年生存率は治癒切除0%、非治癒切除75%、無病期間別5年生存率は5年未満25%、5年以上100%であった。【考察・まとめ】胸壁再発の予後は根治度より、無病期間の長短が重要であった。本術式は無病期間5年以上で結節型病巣が望ましいと考えられた。

■Key words:乳癌胸壁再発、胸壁全層切除、腹直筋皮弁
■備考:おおくぼ すみこ 1)〒780-0850 高知市丸ノ内一丁目7-45 
     高知市立市民病院乳腺甲状腺外科、2)同外科、3)同呼吸器外科、4)病理診断部