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乳房温存術とその手術成績

■巻ページ:高知市医師会医学雑誌 第5巻 第1号 55~59頁 2000年
■表題:乳房温存術とその手術成績
■title:Results of Breast Conserving Surgery
■著者:伊藤末喜 Sueyosi Itoh
■共著者:安芸史典

■要旨(はじめに)  
1984年5月から1999年6月の間に行った原発性乳癌に対する乳房温存治療190例について検討した。全乳癌に対する割合は当初の7~8%から30%前後に増加した。年齢は最低24歳、最高86歳で、平均54.6歳であった。病期分類ではⅠ期以下の早期癌が87.4%であった。
  術式では円状部分切除術12.6%、円状部分切除+Ax 6.9%、扇状部分切除+Ax 80.5%であった。切除標本の断端陽性例は7.4%、陰性例92.6%であった。陽性例の9例(4.7%)に術後放療を、5例(2.7%)に追加手術を行った。平均追跡期間61.5ヶ月で、局所再発3.2%、遠隔転移2.2%であった。また、癌死2.7%、他病死1例であった。
 慎重な適応のもとで行う乳房温存術は、乳房切除術と同様に良好な手術成績が得られるものと思われた。

■Key words:乳房温存術、非照射、切除断端
■備考:いとう すえよし 〒780-0085 高知市札場12-13 伊藤外科乳腺クリニック