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ノルウエー疥癬の4例

■巻ページ:高知市医師会医学雑誌 第5巻 第1号 129~134頁 2000年
■表題:ノルウエー疥癬の4例
■title:4 cases of Norwegian Scabies
■著者:猿田隆夫
■共著者:

■要旨(はじめに)
ノルウエー疥癬の4例(68歳女性,80歳女性,92歳男性,84歳男性)を報告した。
  全例典型的な灰色肥厚性の臨床所見を呈していた。経過を追えた1例では,クロタミトン軟膏と安息香酸ベンジルローションの投与で著明に軽快した。
 現在の疥癬蔓延の理由は,①本症の診断が皮膚科専門医以外にはくだしにくいこと②
わが国の医療制度の長期入院減額制度の強化により,医療機関の自己防衛手段として,患者が病院間を渡り歩かされることによると考えられた。
 疥癬治療薬について,わが国では,安息香酸ベンジルは,現在,保健薬から削除されており,また,BHC外用剤や,内服疥癬治療薬イベルメクチンの使用も認められておらず,混合診療禁止の絡みもあって,わが国の疥癬治療に多大な困難が生じている。
 以上の現状のなか,疥癬の蔓延につれノルウエー疥癬も増加していくものと思われる。

■Key words:ノルウエー疥癬,老人医療制度,疥癬治療薬
■備考:さるたたかお 〒780-0861 高知市升形4-25 猿田皮膚科診療所