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シャント脳症に対する経頚静脈的逆行性塞栓術後に発症した急性出血性胃炎の一例

■巻ページ:高知市医師会医学雑誌 第5巻 第1号 155~159頁 2000年
■表題:シャント脳症に対する経頚静脈的逆行性塞栓術後に発症した急性出血性胃炎の一例
■title:A Case of acute hemorrhagic gastritis complicated after TJO for portosystemic encephalopathy
■著者:国吉宣俊 Nobutoshi Kuniyoshi1)
■共著者:国吉和重、村田尚亮1)、近森文夫2)

■要旨(はじめに)
症例は56歳男性.以前よりアルコール依存症による肝機能障害を指摘されていたが,平成9年12月10日近医にて血中アンモニア230μg/dlと上昇指摘され12月29日当院入院となる.腹部CTにて巨大な胃腎シャントとL-Cpatternを認めた.入院後もアルコール飲酒状態が続いたが,1月21日経頸静脈的逆行性塞栓術(TJO)施行.術後一過性に肝機能の増悪,タール便も出現したため1月26日GIF施行,急性出血性胃炎と診断した.肝機能は次第に改善し血中アンモニア濃度の低下,腹部CTでも胃腎シャントの血栓化を認めている.急性出血性胃炎の原因として術前のアルコール多飲によるもの,または門脈圧上昇による変化と考えられたが、保存的に改善した。以上より、巨大門脈大循環シャントによるシャント脳症に対しTJOは有効な治療法と考えられる。

■Key words:シャント脳症、TJO、AGML
■備考:くによし のぶとし 1)〒780-0901 高知市上町1-3-4 国吉病院内科 2)同外科